井の中の蛙大海を知らず
第1章
井の中の蛙大海を知らず。俺はこの言葉が大嫌いだ。ずっと言われてきたからかもしれない。でも、それだけじゃないと思う。でも、でも。今ようやくわかった。確かにそうだったと。でも。あいつらは知らない。その先にまだ続きがあるということを。
「ははっ。」
笑いがこぼれてしまう。
「あははははははははは」
おかしい。ザマァ見ろ。俺はやっぱり天才だ。俺は井の中の蛙でいい。それで十分だ。誰かと一緒?ふざっけんな。誰がそんな色なんかに染まってやるものか。俺の色は白だ。何色でもなくて、何色にでもなれる。そんな色だ。潔癖。純白。真摯。優美。それが俺の象徴。おととい来やがれってゆうんだよ。馬鹿野郎。
下手くそ。下手くそ。下手く…
もくじ (1章)
作品情報
音楽×孤独×恋愛
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