あなたへ
第1章
空を見上げると、あなたのことを思い出す。
寝る間も惜しんで、仕事をしているあなた。
自分のことなんて、端っこに追いやっていつも人のことばっかり、優先しちゃう人のいいあなた。
そんな頑張り屋さんのあなたのことだ。
前はしょっちゅうあっていたのに、今は全然会えないね。そういう時期だもん。疲れてるだろうから、負担にもなりたくないし、連絡も控えてる。仕方がないけど、やっぱりちょっと寂しい。
綺麗なものを一緒に見て、感じて、共有すると、独り占めするよりも何倍も嬉しいのに、今日はあなたは隣にいない。
わたしのちょっとだけ遠くで、今日もみんなのために頑張って働いている。
この花火も一緒に見たかったな。冬の花火なんて、…
もくじ (1章)
作品情報
お手紙みたいなやつです。
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