ホントの私
第1章
他の人が抱く、私のイメージ。
"しっかり者" "頼りになる" "ずばずばモノを言う"
"曲がったことが嫌い" "自分に厳しい" "器用"
そして…
"強い人"
そんなの、嘘。大嘘だ。
私は、そんな"イメージ"を演じているだけ。
そのうち、私は"人に弱音を吐けない人間"になってしまった。
家族や親友、恋人にさえも。
……可愛くないな。そんな女、可愛くないよ。
甘え方が分からない。
弱音の吐き方が分からない。
『だいじょーぶ!平気、平気!』
と " 演じること " だけが上達していった。
私は自分の心に、いつも嘘をついていた。
本当は強くなんかない。
人一倍寂しがりだし、すぐに泣く。
心の中では弱音ばっかり吐いている。
素直に感情を表現でき…
もくじ (1章)
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