自由恋愛
第1章 自由恋愛
「誰を好きになってもいい」
なんて、誰も教えてはくれないよ
だって、誰を好きになってもいいわけではないんだから
この世にはたくさんのルールがある
ルールは守るためにある
「ルールは破るためにある」
こんな世界は、もうがんじがらめだ
僕は君を想うと、息もできない
「気持ちは自由だよ」
ある日、誰かが囁いた
それは悪魔の囁きだった
僕は耳を塞いだ
それが僕の選択だ
遠くから眺めるだけの恋
頭の中で思い描くだけの恋
胸を痛め続けるだけの恋
ただ、君の幸せを願うだけの恋
心の中に そっとしまっておくんだ
「馬鹿ね、無駄じゃない。そんなこと。
そんなことに何の意味があるっていうのよ」
意味なんかないさ
この恋はただ、僕だけのものだ
もくじ (2章)
作品情報
「先生と教え子」僕と君は変わらぬ距離を保ちながらそれぞれの人生を正しく生きてきた。君は大人になって、相応の人と婚約して、僕は正しく祝う。
だから、「それ」は変わらないはずだった、きっと永遠に。
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