完結

歩道橋

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更新日:2021年2月1日

歩道橋

第1章

「せっかく地元に来たんだし、運動公園まで歩いてみない?」

 高校時代の部活の仲間と再会した帰り道、マユがそんなことを言うから、一緒に遠回りをした。純矢を思い出したかったのだろう。俺も同じ気持ちだった。
 毎日のように部活で行き来したこの歩道橋は、運動公園へ続く。マユに歩調を合わせながら、俺は亡き親友を思っていた。一瞬、あの頃のように3人で歩いているような錯覚にとらわれ、ハッとした。今街灯に照らされる人影は、俺たちふたりの他にはない。

「みんな高校時代とあんまり変わってなかったな」
「そうかもね。久々に会えてホント楽しかった…… ねえ、耕平?」
「ん?」
「純矢が逝っちゃって、もうすぐ3年だね。寂しくない?」

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年2月1日

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