ミルクティー
第1章 甘くて淡い
もしかしたら私が
キスして欲しそうな顔をしてたのかもしれない。
✴︎
高校を卒業して、美容師になるために
専門学校へ行くことになった。
高校生活を過ごしたこの街とはしばらくお別れ。
また、きっと戻ってくるから。
そう言って街を出た。
慣れるまではなかなか大変だった。
自分の時間も作れなくて
けど、いつも思い出すのは
あの少年の事。
ちゃんと学校行ってるかな。
頑張ってるかな って。
私も頑張らなくっちゃ
✴︎
私はあの公園へと足をはしらせる
早く、早く伝えたい
月明かりがキレイな夜
「優!!」
「…あかりさん?」
やっぱり
やっぱり、いつものベンチに少年はいた。
「優、見て見てーー!
美容師免許証!!取れたよーー!!
もう、嬉しくって…
もくじ (1章)
修正履歴作品情報
【手を伸ばせばきっと】http://monogatary.com/story/122836?share=1026b48ace04a0136f81f1b8638db7fd をお読みいただけたら、内容が深まります^ ^
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