君の手をとる
第1章
誰からも『私』という存在を認識されなかった。
「今日も幽霊が来たよ。」
教室内で話されている”幽霊”とは私のこと。
幽霊と呼ばれる私の登校を認識するも、『私』という存在は誰一人として認識しない。
いつからだろう。
私に”幽霊”という名のスポットライトが当たり始めたのは。
気付いた時にはもう遅かった。
私に味方なんていない。
学校も家もみんなが敵。
それなのに。
「僕が君を暗闇に連れ行ってあげる。」
私の存在を認識して優しく手を差し伸べてくれた君は...。
悪魔の姿をした天使だった。
もくじ (1章)
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