陽の昇る日に
第1章
----------ジリリリリリリ...
5時45分。
セットした目覚まし時計が鳴る。
このアラームで起きられないのはいつものこと。
二度寝をしてから6時ちょうどになるアラームでようやく重たい身体を動かす。
ベッドから降りてカーテンを開けると広がる空。
水色に黒がかかったような色。
なんだか儚くて切なくて。
今にも消えそうで。
どの色と混ぜ合わせても消えることのない黒が、今にも水色に飲み込まれそうで。
「日和(ひより)〜。早く降りてこないと遅刻するよ〜。」
あ、やべっ。
またやらかすところだった。
空に目を奪われてすぎる時間を忘れていた。
少し前もこの空に見惚れて学校のHRに遅刻したんだった。
こう考えていられるほど…
もくじ (1章)
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