完結

「夜明け前がいちばん暗い」

ミステリー

更新日:2021年2月5日

R-15

「夜明け前がいちばん暗い」

第1章

「ミナト、私、寒い」
「アオイ、何、言ってんだよ。こんなに暑いのに」

二人は、いつも反対のことを言い合っては、小競り合いをくり返している。
でも、今は冬だというのに、ミナトの方がちょっとおかしいのかもしれない。

「ミナト、私、熱い。汗だくよ」
「アオイ、何言ってんだよ。湿気もないし、結構、涼しいじゃないか」

夏になると、こんな風である。

ミナトとアオイが出会ってから、もう5年になる。
32歳と28歳。
そろそろ結婚かというと、そんな話はひとつも出た試しがない。

どちらかが話を持ちかけたとしても、反対するに決まっているからだ。
これほど「そりが合わない」のに、よく5年もつき合ってるなと、双方の友達から言われる。

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年2月5日

作品情報

5年前、ミナトとアオイはネット上で知り合う。性格が正反対で、よくケンカをする2人だった。そんな中、人間が優しくなって対価ももらえるという「優しい言葉ビジネス」が日本中に広まっていった。そこには、あるルールがあり、それを破ると対価を得ることができなくなってしまうのだった。2025年のある日、ミナトは、そのタブーを犯してしまう。生活苦に陥りそうなミナトは、果たしてどうなってしまうのか?その時、アオイは?
人間を動かすものは、愛なのか、仕事なのか、自分の中に潜む別のものなのかを問う1作。。

物語へのリアクション

お気に入り

1

読書時間

12分

コメント

1

リアクション

4

関連作品

このページの内容について報告する