キスなんて本当は、いらない
第1章 1.帰り道にて
「要するに、
夢に出てくるかわいい女の子と
チューできないのが、
あんたのその寝不足の原因だってわけ?
あー、心配して損したっ!
うら若き乙女の貴重な時間を
今すぐ返してほしいんですけどぉ。」
「あのねぇ、
俺にとっては、
ほんと切羽詰まった問題なのっ!
しかも変な意訳してんじゃねぇよ。
…ったく、
やっぱ言うんじゃなかったな。
てか、
あやうく流しかけたけど、
誰がうら若き乙女だっつーの。
そして、むしろ、
このサークル帰りの退屈な道中に
身を切って話題を提供したことに
感謝してほしいくらいなんすけどー。」
「まぁ、たしかに、
そうこうしてるうちにもう到着か。
じゃあ、お疲れ、また明日ね。
せいぜいお大事にっ。」
もくじ (4章)
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