完結

秘密

恋愛

更新日:2021年2月15日

秘密

第1章

ライターの引き金を引く。火を発して、煙を燻らせて、命を静かに、確実に削っていく。
星が見えない空を眺めて、輝く星になれるようにと願う。馬鹿みたいだ。


暖かく、頬を撫でるような風が心地良い。でもこの風も桜を散らせる一つの要因なのだと思うと少しだけ憎らしい。こんなにも綺麗に咲いて、人々の目を引く桜の花を散らせるなんて。
「何やってんの。行くよ」
母に返事を返し、車に乗り込む。今日、私は上京する。

夢にまで見た東京の生活。その暮らしを始めてみると、思っていたよりも静かで、簡素だった。
向こうにいた頃は部屋も自分好みの家具を置き、可愛らしくするとか考えていたけれど、それも思い通りにはいかなかった。貼り付けたよう…

もくじ (1章)

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  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年2月15日

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今、秘密にふれる

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