後悔
第1章
太陽の光も月明かりも当たらない外の景色は見えない。真っ白な部屋に私は閉じ込められている。もうここにきて3年。
部屋には家具家電おろか小さな紙くずすらない。1枚の絵が飾ってあるだけ。机もゴミ箱もベッドも必要ない。ここでは、勉強をすることも食事をすることも寝ることもない。だからゴミが出ることもない。
「シュウーンシュエーン」
周期で鳴く鳥の声は甲高い。この鳥が鳴いた時、ここでいう朝なのだろう。寝ることもないし、外からの景色はこの部屋からは見えないから、朝、夜という概念が存在するのかも分からない。
3年もいるのにこの部屋については分からないことばかり。最近知ったのは、壁に飾られている赤と黒だけで表現された…
もくじ (1章)
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