そっと言葉をしまう場所
第1章 プロローグ
私を許せない私のことも、
少しだけ許せる私になれますか
誰にも言えないこと、言いたいけど伝えたくないこと、言葉でこころが折れそうになった時、余った言葉を小さな箱にしまってみる。
そうだね、そうだといいね、
大丈夫、きっと大丈夫
君は、静かに頷きながら、余った言葉を丁寧に受けいれてくれる。
君は、私だけの小さな電話ボックス。
嫌だと言えなかったこと、本当はそんなことを望んでいる訳ではなかったこと、
違う、違う、そんなんじゃないんだ
君に言葉をしまってみると、
心が少しだけ軽くなる。
君は、私だけの大切な電話ボックス。
夜明けの月は綺麗に見えるだろうか?
朝の光りは世界を柔らかく照らすのだろうか?
私は?私は?私は?私は…
もくじ (1章)
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