幸市幸区幸町7番地
第1章
僕は世界一幸せ者だ。
美人な妻と二人の子供達に囲まれ、仕事も家庭も人生が順風満帆だ。
そして、この場所に一軒家を構えた。
素晴らしい町だ、綺麗に道路は整備され等間隔に隅々まで手入れされている家が並んでいる。住民も皆、頭の先から指先まで神経がビンビン通っている、会話も容赦も立ち振る舞いも完璧だ。
自分がワンランクいやそれ以上に優越感を味わえる町だ。
妻も毎日、ご婦人方と交流し知的な会話に刺激を受けみるみる綺麗になっていく
子供達にとっても、良い環境だ
幸市幸町 幸せの中の幸せの町だ
それが普通になっていた。
忘れていたのだ
火曜日の朝、玄関を開けるとゴミ捨て場から目線を感じた……
近づいてみると、ゴミ袋の中に隣の奥様…
もくじ (1章)
作品情報
作品紹介文はありません。
物語へのリアクション
お気に入り
3読書時間
2分コメント
2リアクション
19