断末魔、その誘い

詩・俳句・短歌など

更新日:2021年2月21日

断末魔、その誘い

第1章

さぁ、
あの断崖へおいで
素晴らしい海原を臨み
美しい海鳴りを
これ以上ないほど胸に刻んで

ねぇ、
いつかの杜へおいで
地響きとともに
明日へと紡がれるはずの「生命:いのち」が
そっと薄れていくのを
その瞳に焼き付けて

哀しまないでいい、
悲しいことなんてないよ
すべてに迷ったら ここへおいで

そう
断末魔は頷いた
そして、
意外に優しく 囁いた

まだ
『絶望できる時間』は
残されているだろう

最終楽章が 
鳴り響く
シンバルの吹雪が頬を張る
ティンパニの嵐が、胸を打つ

僕らは一体
何故、誘(いざな)われるのだ
その時、僕は
何処へ招かれるんだ…

いざ、足を運ばざるを得ず
向かうは
忌まわしき造成地

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年2月21日

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