完結

雪の華

エッセイ・ノンフィクション

更新日:2021年2月23日

雪の華

第1章

 早朝、外を歩き回る仕事をしている。夏場はあらゆる夜明けの光景を拝めたものだが、九月を過ぎれば同じ時間帯でもほぼ夜の中を出歩いているようなものだ。おまけに雪深い土地柄であり、今時期は特に朝起きるのが辛い。この仕事を始めて、鼻毛はマイナス十五度で凍るのを知った。
 それでも、殆どの人々がまだ寝静まっているようなこの時間に仕事をするのはなんとなく心が浮き立つのである。ありとあらゆる場所に降り積もる新雪を踏みしめた時の感触は、毛足の長い最高級の絨毯を踏みしめた感覚と形容すべきなのか、とにかく癖になる。ましてや誰も踏みしめた形跡の無い場所へ自由に足跡を残せるわけだから、年甲斐もなくそわそわとしてしまうので…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年2月23日

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