悔溢
第1章
どう思われても、言わなきゃ気が済まない。
夕方の公園。子供をベンチで見守っている。
迷うな。怯むな。間を空けて座り切り出す。
「10歳年下の男を父親にするなんて、最低。
自分と子供のことだけ考えてて図々しい」
泣くな。嫌な奴だ、私。でも、言いたくて。
「うん、図々しい。でも、どう思われても
彼と幸せになると決めた。だから、貴方の
涙にも揺るがない」敵わないと悟った。
声を絞り出す。「幸せになってください」
もくじ (1章)
作品情報
作品紹介文はありません。
物語へのリアクション
お気に入り
0読書時間
1分コメント
0リアクション
1