憧飛
第1章
生まれた時から、私は見上げてばかりいる。
「花」という使命を受けたにも関わらず、
気にも止められず、贈り物にもならない。
いつも地面に根を張り、凛と胸を張るだけ。
踏まれても、猫に茶化されてもめげない。
見守ってくれる太陽のために、生きている。
いつか、貴方の近くに行きたい。
募る想いは、綿毛になって飛んでいく。
それでも届かず、また地面から見上げる。
永遠に叶わぬこの想い。
もくじ (1章)
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