マロウブルーを飲み干して
第1章 C_16-12-001
寒い冬の季節。仕事が落ち着いたため有給を取って一人旅行に行った。
行き帰りの新幹線と宿だけ予約をし、特に下調べもしていない。ただ遠くに行きたかった。それだけの旅行。
街の名物を食べたり、自転車をレンタルして街を散策したり、知らない土地を満喫した。
自由な時間というだけで楽しかった。
夕飯を食べ、腹ごなしに散歩をしていると気になるバーを見つけた。
裏路地にポツンとある小さなバーだ。
普段バーなど利用しないがせっかくの機会と思い、木製の扉を開け店に入る。
店内は少し暗く、静かな雰囲気だった。
数人が座れるカウンターと奥に2テーブルのこじんまりとしたバーで、私以外にお客はいない。
カウンターを勧められたのでそこに座…
もくじ (1章)
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