完結

自分にしか聴こえない声

更新日:2018年2月9日

自分にしか聴こえない声

第1章

『プルルルル……、プルルルル……』

その音に慌てて上半身を起こす。
どうやら、ベッドの中でケータイを弄ったまま寝落ちしたようだ。
枕元にあるはずのスマホを手探りで探し、画面を確認する。

『彼女』からだった。
今の時間は午前二時半。丑三つ時とも言える、大体の人間が寝ているような時間に電話をかけてくるなんて。常識外れだと思うかもしれない。
僕はその勢いのまま、電話に出た。

「もしもし……」

『ん――?』

むにゃむにゃと半分寝ているような声に、彼女はまだ覚醒していないことが分かった。
なんて声をかけようか迷っていると。

『ふわっ!?寝て、寝て……。つな、繋がって……』

眼が覚めたらしい彼女は慌てているのか、電話の向こうか…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2018年2月9日

作品情報

午前二時半。今日も電話がかかってくる。事故で死んだはずの恋人から。

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