機械仕掛けの国─No.5 オイルマン─

SF・ファンタジー

更新日:2021年4月6日

機械仕掛けの国─No.5 オイルマン─

第1章 プロローグ


さようなら。

水の中でキミのテカテカ光る体はベトベトで自由に動けやしないから、キミは泳げやしないから、だから僕はキミを海に突き落とす。

油は水より軽い。だから水と混ざりもせず、ちゃぷんって重い音を立てて、キミは遠くへ、遠くへ流されていく。どこまでも、どこまでも遠くに。あぁ、やっと行った、やっと行ったよ。


刹那、キミに触れた手が、ベトベトして心底気持ち悪かった。














ギギッ

「あーあ、また錆び付いてる。」

大きな大きな時計塔の小さな小さなネジ。それが赤く錆びてしまっている。たったこれだけの小さな部品が今、この国の時を止めている。

錆びた部品を外し、新しいものに変えてやれば、また針は動きだし、振り子の音が12時を…

もくじ (1章)

  • 第1章 プロローグ 第1章 プロローグ

    第1章 プロローグ

    2021年4月6日

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