完結

雨上がり

第1章

「うわ、最悪。雨降ってやがる。」
大学からの帰り道、最寄り駅を出ると、空からは大粒の雨が降り注いでいた。

雨は大嫌いだ。
雨を見ると初恋のあの子のことを嫌でも思い出してしまう。


それは僕が中学1年のときのことだった。
僕が窓の向こうで振る雨を嘆いていると、隣の席の女子が僕に雨が好きだという話をしてくれた。
彼女にとっては何気ないそんな一言が、当時の僕には暗闇を照らす光となった。
根暗だった僕は、彼女のその明るさに救われたような気がした。
恋に落ちるのはあっという間だった。

もちろん現実は甘くなかった。
彼女の明るさは決して僕だけを照らすものではなかった。
彼女の一番の笑顔は違う男に向けられていた。
あの日、これま…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年4月11日

作品情報

「雨と僕と彼女」から数年後の僕の話
https://monogatary.com/story/189164

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