完結

浮かない話

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更新日:2021年4月13日

浮かない話

第1章

「ねぇ、裕?あんたはいいひといないの?」

実家に帰るのは嫌じゃなかったけど、毎回そう聞かれると嫌になる
友人の結婚式の招待状だ。
今年に入って3通目。
そのたびに実家にドレスを取りに帰っていた。
そのたびに母親から同じ質問。さすがに毎回はきつい。

そう広くない台所で二人並んで料理をしていた。
逃げられない。
母の包丁のリズムが、母の心境を表現している。

「ん~、今はまだいいかな?仕事楽しいし。」

向こうのリビングでは父がソファでテレビを見ながら、私と母のやり取りを聞いている。それも嫌だ。

「仕事もいいけど、彼氏の一人や二人は作っとかないと」

おいおい、彼氏の一人はいいけど、彼氏の二人はあかんやろ?
母親として。

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年4月13日

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