完結

電源

第1章

電源を入れないで。

私は本能的にそう思ったのだけれど、よく考えてみれば、スイッチを入れてもらわなければ、何もできないとも言えるわけで、とても矛盾したことを要求している。

語りかけないで。

私は瞬間的にそう思ったのだけれど、語りかけられなければ、私の心はだんだんに萎れていって、その後でいくら水を与えられても、もう間に合わなくなってしまったりもする。

見つめないで。

心の思いとは逆に、そう言ってしまいそうにもなるけれど、動揺を隠したい私の気持ちなんて、尊重されない方がいいにきまっている。

優しくしないで。

平穏な日々を壊すかもしれない、哀しい思いは、したくない。

電源を切って。

穏やかな眠りにつけるように、私の…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2018年12月4日

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