花火
第1章
あなたと一緒に花火を見たあの年、あの時からかれこれ3年経った。
そして、私が最後に花火を見たのは、あなたと一緒に見たあの花火だった。
あなたと花火を見た翌年、私は部活の合宿で花火大会に行けなかった。その次の年も。まぁ行く相手もいなかったわけで、どっちみち見なかっただろう。
でも、去年、友達と行こうと約束までしていたのに、花火大会が中止になってしまった。今のご時世仕方ないだろう。それでも、行きたかった。
まだ梅雨が明けないこの頃だが、今年も花火大会は中止になるだろうと察しがつく。この一年間で変わったことと言えば、非日常が日常になったことくらいだ。
だからこそ、私は待っているのだ。花火を再び見れることを。…
もくじ (1章)
作品情報
今年も、あいにくながら咲かない地域が多そうなことで、大変残念に思います。
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