狂想曲

ミステリー

更新日:2021年6月9日

R-15

狂想曲

第1章

それは平穏な早朝のことだった。爽やかな気分で目覚めた私は、子どもたちや夫を起こさないようベッドから出ると軽く身だしなみを整えた。2階の寝室からそのまま1階の台所へと降りてゴミカレンダーをチェックする。その日は資源ゴミ回収の日だった。夫も私も毎晩ビールやら日本酒やらを相当な量を飲む。そのため1週間も経つと我が家の台所はビール缶や空き瓶でいっぱいになってしまう。それを、「朝起きてからまとめるのは結構な重労働だ」ということで、最近は前日の夜にゴミは玄関にまとめて置くようにしていた。勿論、その日もちゃんと前日の夜には玄関にまとめていた。私は清々しい気分のまま外へ出る。

この時間、近所はまだ人が活動して…

もくじ (4章)

修正履歴
  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年6月9日

  • 第2章 一日目 第2章 一日目

    第2章 一日目

    2021年6月9日

  • 第3章 二日目 第3章 二日目

    第3章 二日目

    2021年6月9日

  • 第4章 椋木 花 第4章 椋木 花

    第4章 椋木 花

    2021年6月9日

作品情報

平和ボケした街並みに紛れ込むように建つシェアハウス【カプリチオ】。その一室で起きた殺人事件はどこもかしこも狂っていた。壁に刻まれた無数の切り傷と暗号のような文字。黒焦げになったクローゼット。床に散らばった高級ブランドは水浸しだった。勿論、容疑者は被害者を除くカプリチオの住人5名たち。「軽く取り調べをすればすぐに尻尾を出して、奇々怪々な部屋の謎も芋づる式にわかることだろう」。そんな甘い考えのまま、私は彼らに署まで御同行を願うわけなのだが、蓋を開けてみたらどいつもこいつも正気の沙汰ではなかった。

※この物語は11月まで更新を止めさせていただきます。誠に申し訳ありません。(2021年6月29日、椎名想太郎)

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