完結

さよなら、またいつか。

ヒューマンドラマ・日常系

更新日:2021年6月26日

さよなら、またいつか。

第1章 #1


高台にある小さなカフェの窓際の席で、僕はカフェラテとアイスコーヒーを注文した。

鞄から取り出した便箋に、静かにペンを走らせる。君が残してくれたガラスの万年筆に、窓から差し込む陽光が反射して、三日月のような光の形を手元に作った。




***



「おーい、珍しく寝坊か?」

会社の通用口を駆け抜けようとして、横から飛んで来た声に思わず足を止める。

「あ、楢崎」

同期の楢崎が出社早々、通路脇の喫煙スペースでタバコを吸っていた。

「いつも30分早く出社する、クソ真面目な松浦くんは卒業か」

わははと豪快に楢崎が笑う。

「まあ、そんなとこ」

僕も、いつもの癖で笑いかけて───やめた。

「どした?」

そんな僕の変化を見逃さずに拾…

もくじ (4章)

修正履歴
  • 第1章 #1 第1章 #1

    第1章 #1

    2021年6月25日

  • 第2章 #2 第2章 #2

    第2章 #2

    2021年6月25日

  • 第3章 #3 第3章 #3

    第3章 #3

    2021年6月26日

  • 第4章 #4 第4章 #4

    第4章 #4

    2021年6月26日

作品情報


照れ臭くて、思わず笑った。
君の手を握りしめて、願った。

ずっとずっと、この先も二人で笑っていられますように、と。

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