完結

ここには。

ミステリー

更新日:2021年7月4日

ここには。

第1章

私とタケルくんが12歳の時。
タケルくんのお兄さんーアケルさんーが結婚した。
夫婦だけでは暮らさずに、タケルくんたちと同居するのだという。
それでもいい、と言ってお嫁にくる。
今どき珍しい花嫁さん。
その花嫁さんをひと目見ようと近所の人達が集まる中で、白無垢姿のゆかりさんはほんわりとした笑顔を振りまいた。
タケルくんが余所行きの服を着て玄関先に立つ。
近づいて
「きれいな花嫁さんだね」
と感想を伝えた。
「まあね。だって俺の兄ちゃんだぜ」
12歳も離れてはいるが、アケルさんと顔立ちはよく似ていてー悔しいことにかなり整っているー屈託なく胸をはる。
『羨ましいだろ』
と言わんばかりの仕草に私は思わずふき出した。



もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年7月4日

作品情報

作品紹介文はありません。

物語へのリアクション

お気に入り

1

読書時間

6分

コメント

10

リアクション

28

関連作品

このページの内容について報告する