完結

七夕の夜、もしも雨なら

恋愛

更新日:2021年7月8日

七夕の夜、もしも雨なら

第1章


『大雨警報が解除されました』と表示がポップアップされたスマホを折りたたんで、僕はそっと、レインコートに袖を通す。

「警報解除ですって、お父さん」
「でも、さすがに晴れはしなさそうだな。せっかくの七夕だっていうのに」
「とっくにそんな風流な状況じゃないでしょ」

リビングで話している両親に気取られないよう、そっと廊下を歩き、玄関に向かう。
ノブを回した瞬間、思った以上に強い風が吹き込んできて焦ったが、さっと出て可能な限り静かにドアを閉めた。そして僕は、小降りになった薄暮の世界と相対する。

急がないと。
一日じゅう分厚い雲に覆われていてよくわからなくなるが、もう、陽は沈む時刻だ。あっという間に街は闇に包まれるだ…

もくじ (1章)

修正履歴
  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年7月8日

作品情報

七夕の夜、雨が降り続く中でも、あなたは会いに来てくれますか。

物語へのリアクション

お気に入り

0

読書時間

9分

コメント

0

リアクション

14

関連作品

このページの内容について報告する