完結

キャンドルナイト

恋愛

更新日:2021年7月15日

R-15

キャンドルナイト

第1章



 テレビを消して、電気も消して、キャンドルの灯だけで過ごす夏の夜があることを教えてくれたのは、彼だった。


 もらったもの、買ったもの、色のあるもの、香るもの。
 あたたかで小さな灯が、ソファのまわりを柔らかく照らす。
 エアコンを切り、窓を開ければ、まだ涼やかな夜風がレースのカーテンを膨らませた。オーディオだけは、ジャズを薄くつけておくことにする。


 キンと冷やしたスパークリングワインに、チーズ、クラッカー、ドライフルーツもまだパントリーにあった。
 ローテーブルに並べたあり合わせに手を伸ばしながら、各々読みかけの本を開く。
 肩、背中、ときどき座り方を変えながら、どこかお互い触れ合ったまま、物語の世界に沈み込む。

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年7月15日

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