かぐや姫
第1章 かぐや姫
何故ここにいるのか。
理解しようにも理解できない。広大な土地に、空には星が宝石のようにキラキラと光っている。
「よく帰ってきたね。さあおいで。」
ああそうだ。私は居たところに“戻って“きた。どこからかは知らないが。
「何の罪を犯したか、全く覚えてないの?」
知らない。ここがなんなのかもハッキリとは分からない。 でもここは私が居たいところじゃないのは本能でわかる。
「完全に記憶から消去できなかったのかしら」
「どうしましょう」
何か人が慌てふためいているようだから、今しか逃げ出すチャンスがない。
「あ、ちょっと!」
私は走って逃げ出した。
真っ直ぐ、脇目も振らずひたすら逃げた先に紙切れが落ちていた。
「地球行きの牛車…
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