完結

お小遣い

第1章

2xxx年、つまり20年前ほどにキャッシュ完全化が進み、ついに紙幣が発行されなくなった年だ。
混乱したのは最初だけで、紙幣のない生活に溶け込んでいった。
「紙幣ってどんなやつなんだろう。」
”お金”を物理的に見たのは4、5歳ごろが最後だったと思う。
確か、お婆ちゃんが私にくれたお年玉だと思う。
なんだか重みがあったような気がする程度だ。
先月、ニュースで世の中から殆ど消えた紙幣が今、金銭価値が高くなっていることを知った。
母と残っているものは無いか探したが、全部クレジットカードに送金してしまったので見つからなかった。
そして今、お年玉の存在を思い出し、自室の机の中を探している。
「あった。」
祖母が封筒に書い…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年7月25日

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