私の頭の中の電卓
第1章 あと8日
物を書くに当たって、「一日二千字」を目安に定めている。夫婦共働きの私にとって、昼間に仕事をし帰宅して家族と自分に夕飯を食べさせ、風呂を出てから布団に入るまでの間に書けるボリュームがせいぜいそのくらいなのだ。
なので小説のコンテストがある場合、ペース配分を測るのに「規定文字数÷二千」という割り算をすることになる。今回のコンテストが六万字。六万÷二千=三〇。30日執筆に確保できれば到達できる計算だ。
しかしそんなものは考えるまでもなく机上の空論で、日によって存外に筆が進む日もあれば予定が入って全く書けない日もある。長く賞レースに応募していればこの辺の塩梅がうまくなりそうなものなのに、全くもって進歩が…
もくじ (1章)
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