#monogataryリレー小説 【第3グループ・第2話】
第1章 17時22分。
この光景を知っている。
彼女の家と自分の家を繋ぐ道なのだから、見覚えがあるのは当然だ。 そう分かってはいるけれど、あまりに見覚えがありすぎて不自然に思えた。
通りを歩く人の服。 前の車の車種やナンバープレート。
チラッとデジタル表示の時計に目をやると時刻は夕刻、17時12分。 外気温は9℃。
何度も時計を確認するほど急いでいるわけではないけれど、どうしても目が時計を追ってしまう。
表示されている最小単位の分の表示が13を示した。 どくり、と体の中で血が流れる音を聞く。
知っているはずのない大量に血が流れ出るような感覚を無視するために、彼女のCDを掛ける。
音楽には興味のない僕でも知っているような有名な曲が流れ始め…
もくじ (1章)
作品情報
この小説は 文月八千代 発案のリレー小説企画の【第3グループ・第2話】です。
第3グループは
越智愛
ウサギ様←ここ
にう
菅官管理
あふりかのそら
の順で進行します。(敬称略)
第1話[https://monogatary.com/episode/25779]
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