夏とコンちゃんと賽銭箱

SF・ファンタジー

更新日:2021年8月8日

夏とコンちゃんと賽銭箱

第1章



暑い。
朝早くても暑い。ああ、夏がきた。
もうすぐセミの大合唱が始まる。

境内の掃除をそそくさと終えて、賽銭箱を覗き込む。
うーん。
私は43歳「水吉神社」の神官だ。

「ママ?何見てるの」と娘の澤実(たくみ)が声をかけてきた。
「あら?早いじゃない。珍しい。」
澤実は小学校6年生。
「珍しい。は、余計じゃない?」
「賽銭箱みてるだけ」
「どうして、うちの神社だけ賽銭箱を残してるの?無駄じゃない?」
澤実は、世の中を斜めに見てるドライっ子だ。
それがカッコいいと思っている。
まぁ。澤実ブームなんだろう。
だから、この夏はクールに応対してくる。
去年は、可愛い子ブームだったっけ?
自分を何かの型に入れ込むようになったのは、三年生…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年8月8日

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