星
第1章
ふとした時に過る景色があった。
それは、処刑台。そして、自分の首が切り落とされる瞬間。
なんでこんなものを見るのか、勿論いい気はしなかった。いつか見た映画のワンシーンが勝手に何度も脳内再生されて、自分が首を切り落とされる映像のように錯覚してしまったのか。もしくは前世の自分の最期を映したものなのか。
とにかく、あまりにも非現実的なことのようで、自分の身に起こり得ることだとは夢にも思わなかった。
今なら分かる。
本当は、きっと予知していたのだ。
何処かで抱えていたはずの、罪の意識が見せた未来だった。
僕は死んだ。
そしてまさに今、あの処刑台に立っている。
不思議なことに、ここに立っていると自分の犯した罪が理解でき…
もくじ (1章)
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