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第1章 1
パソコンクラブはものすごい人気で、親友のヒロタカくんは抽選に漏れたらしい。「読書も好きだから別にいいんだ」と話していた。僕は第二希望に書いた英会話クラブにも行きたくなかったので、ボードゲームクラブに入れてよかったと思った。
水曜日の放課後。四年生だった去年までなら下校していた時間だ。
「それでは、後ろのクラブ表に書いてあるとおりの教室や体育館などに移動するように」
担任の渡先生はそう言うと、自分も屋外球技クラブの指導があるからか急ぎ足で教室を出て行った。
普段はひとりでいるのが好きなくせに、こういうクラスを離れる場面が僕はすごく苦手だ。ザワザワと五、六年生が集っている。好きな席に着いていいようだった…
もくじ (4章)
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