完結

甲子園の忘れ物

スポーツ

更新日:2021年8月29日

甲子園の忘れ物

第1章

 高校三年の夏。今思えば人生一かもしれない程、絶好調だった。投げれば抑える、打てば飛ぶ。エースでクリーンナップに並んでいた俺。
 いつもは県ベスト4止まりの学校だった。しかしこの年は甲子園を狙えるほど良いチームに仕上がっていた。
 甲子園まであと少し。あと一回の攻撃で一点でも多く取れれば。最後の九回表を抑えれば…。
 しかし。決勝の八回裏の攻撃時にそれは起こった。
 神様は本当に意地悪だ。
 
 ぐきっ。
 嫌な軋轢音と共に激痛が走る。
 一瞬何が起きたか分からなかった。

 試合は5-1でリードしていた。なので俺はエースとして最後の回をきっちり抑えれば良かった。このチームにとっての俺はピッチャーとしての役割の方が大事で、求められ…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年8月29日

作品情報

この時期になると思い出すこと

物語へのリアクション

お気に入り

0

読書時間

4分

コメント

16

リアクション

21

関連作品

このページの内容について報告する