完結

渋滞を抜けて。

ヒューマンドラマ・日常系

更新日:2021年8月30日

渋滞を抜けて。

第1章

「ラジオのままでいいっていったでしょ」

君の不機嫌な声。
僕はCDにかえようと伸ばした手を止めた。
少し遠出をしたデートの帰り道。
渋滞でなかなか進まない車。
お気に入りの洋楽中心のラジオ番組が終わった。
次の番組は邦楽中心。
CDにかえるタイミングとしては悪くなかった。
でも、君の機嫌は悪かった。

懐かしの洋楽が好きな僕。
今どきの邦楽が好きな君。

付き合って2年。
少しずつ間延びしてきている関係。
くるくると引き締めて巻いていかないと。
いつかのびきってちぎれてしまう。

僕は黙りこんで、出会った頃を思い出した。


***


『珍しいものがあるのよ』
君の家に初めて誘われた時。
平静を装っていたけれど本当は
ドキドキしていた。

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年8月30日

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