月と海
第1章
一年以上同居していた彼女が出て行った。
突然、ではあるが必然ではないと願いたい。
朝起きると彼女は隣にいなくて、代わりにテーブルの1枚の置き手紙が残されていた。
『おはよう
急にいなくなってびっくりした?
ごめんね。私はもう、きみと一緒にはいれないんだと思う。
探さないで、なんて言ったらきみは楽なのかもしれないけど、私には言えないや。
でもね、嫌いになったわけじゃないんだよ。一緒に居てしんどかったわけでもない
ただ、すごく身勝手だけど、ものすごく最低だけど
なんとなく、この人じゃないんだなって思ってしまったから
一度思ったらもうだめだった。
自分勝手でごめんなさい。これからも元気でね』
「なんとなく」でフラれ…
もくじ (1章)
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