徳払い
第1章
俺はいわゆる端境期の人間だから、時折お金のことを気にしてしまう。
でもすぐに今は【徳払い】の世界だということを思い出して、また脳がズレていたな、と思う。
昔の小説を読んでいると、現在の世界とのズレがすごい。
キャッシュレスという言葉自体古いのに、お金がメダルや紙で可視化されていた時代があったなんて考えられない。
まあ昔の小説を現在の価値観で翻訳してある小説もあるけども、俺はその昔の空気感も含めて好きなので、昔の小説をそのまま読んでいる。
ある程度、読む側にも知識が必要だけども、それくらいはあるつもりでいるので、俺には関係無い。
現在の俺たちは今日も徳払いで生活している。
お金という概念があった世界の小説に…
もくじ (1章)
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