完結

VISION

SF・ファンタジー

更新日:2021年9月20日

VISION

第1章 【Ⅰ】

 

水色のクロスを手に取り、展示台で日光浴をしている眼鏡を拭き始める。
 客が手に取り、ミラーを覗き、取っ替え引っ替え試着するための「度」が入っていない眼鏡だ。
 顔の一部になるのだから、人様の指紋や油分が付いていたら嫌だろう。
 透かしながら、表も裏もフレームもキレイに拭き取っていく。
 ポリカーボネイトに生まれる七色のスペクトル。


 俺の名は梶那月(なつき)、17歳になったばかりだ。
 残念ながらいろいろあって高校には行っていない。
 祖父に支給されたアイロンのかかったワイシャツと黒いスボンは高校ではなく仕事用の制服だ。


 カランカラン

「いらっしゃいませ」

 ドアベルが鳴り、歓迎の挨拶とともに客を見た時、ぎょっとした。
 そい…

もくじ (5章)

  • 第1章 【Ⅰ】 第1章 【Ⅰ】

    第1章 【Ⅰ】

    2021年9月20日

  • 第2章 【Ⅱ】 第2章 【Ⅱ】

    第2章 【Ⅱ】

    2021年9月20日

  • 第3章 【Ⅲ】 第3章 【Ⅲ】

    第3章 【Ⅲ】

    2021年9月20日

  • 第4章 【Ⅳ】 第4章 【Ⅳ】

    第4章 【Ⅳ】

    2021年9月20日

  • 第5章 【Ⅴ】 第5章 【Ⅴ】

    第5章 【Ⅴ】

    2021年9月20日

作品情報

17歳の梶那月は、わけあって祖父の眼鏡店で働いている。そこへゴーグルを付けた客がやってきて、不思議な交流が始まる。

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