人生ゲーム
第1章
ぶんぶん飛ばしていく人も居れば。
煽られようとも、法定速度を守って走る人も居る。
うろうろと車線変更をする人も居れば、間違えて降りるはずのない出口に出てしまう人も居る。
中にはSAでの休憩を楽しむ人も居るかもしれない。
走れば走る分だけ、お金もかかる。
時間もかかる。
けれど誰も、その道がどこにどう通じていくのか分からない。
分からないまま走っている。
生きるということは
道の見えない透明な高速道路を走っているようなものかも知れない。
それぞれの車に、荷物を乗せて。
あるいは誰かを乗せて。
遠くに行こうと走っていく。
どれだけの人が、望む道を辿って、望む場所に出られるのだろうか。
願わくば、多くの人が無事に走り切…
もくじ (1章)
作品情報
見えない道を走っていく。
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