完結

きっと届かない。

SF・ファンタジー

更新日:2021年10月9日

きっと届かない。

第1章

チリン
鈴の音をさせて。
僕と雪は木の陰に隠れていた。

雪の首には、僕ではない他の奴からのプレゼント。
チョーカー?
ネックレス?
淡くピンクにひかる小さな鈴がついている。

「そんな鈴、はずしてよ」

僕が言うと雪は目をくるりと大きくさせた。
そして僕の首すじにキスをした。
チリン
鈴が小さく鳴る。

「だめ。たからものなの」

小さく、ごめんね、と啼くように囁く。
僕は泣きたい気持ちになって、雪の頬をペロリと舐めた。

「好き。好きだよ。ずっと、一緒にいたい」

「むりよ。彼が許さない」

どう言っても、雪は、最後の最後で僕を拒む。

こんなふうに隠れていても、どんなに『好き』とキスをしても、結局は奴が追いかけてくる。

見つかってしまう…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年10月9日

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