完結

キミが、好き。

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更新日:2021年10月13日

キミが、好き。

第1章

ふわああ

三つ離れた僕の席まで聞こえてきた。
いつも真面目に講義を受ける姿しか知らなかった彼女のおおあくび。
昨日は遅くまで起きていたのかな?
名前も知らない彼女。
水曜日の朝のこの講義でしか会わない彼女。
僕は手元の文庫本をめくるふりをして、彼女の横顔をそおっと盗み見た。
綺麗な横顔。
肩までのサラサラの黒髪を耳にかけている。
まだ少し眠そうに、目をこする細い指先。
ふいに彼女がこちらを向いた。
僕は慌てて文庫本に目を落とした。

大教室での講義。
講義開始20分前。
学生はあまり来ていない。
そもそも朝一番のこの講義は人気がない。
だから代返も頼めないしノートも自力でとるしかない。
『おおあくびの彼女』も仕方無しに出席して…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年10月13日

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