紅茶と片想い
第1章
錦糸町のとあるカフェで待ち合わせをした。
10分以上前に着いたのに、あなたは既にいた。本当にしっかりした人だ。
「遅くなってごめんね、待った?」
「俺も今着いたとこだよ。遅れたわけじゃないんだし謝ることないよ」
この会話は毎回会うときに展開される。社交辞令だと思われていないことを願う。
私たちは高校時代の同級生だ。今は別々の大学に行っているため、月に1回くらいのペースでこうして会っている。
電話などでも喋っているが、実際に声を聴くとまた別の嬉しさがあった。何より同じ空間で時間を共有しているということも。
「それでさ、その授業で友達がね、...。」
「まじかよ、その友達めっちゃいいじゃんか」
お互いに大学…
もくじ (1章)
作品情報
自分が将来こうならないようにしたいなって思いました。
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