アブナイ誘い
第1章 ※BLです(>_<)※
「…で、何で同じの頼んでんの?」
史哉(ふみや)が口を尖らせる。
目の前に二つ。
メロンソーダが並んでいる。
期末テスト明けの土曜日。
史哉がずっと気になっていた、学校から程近い古民家楓のカフェ。
お客さんもまばらで、二人は奥の席に座った。
各テーブル席がボックスになっていて、座面が畳張りになっている。
結構渋いな、とか思いながら頼人(よりと)は店内をぐるっと見渡す。
「ね、聞いてる?」
「何を?」
「…じゃなくて!普通、違うの頼むじゃん?」
少し困った表情で小首を傾げる、史哉の癖でもあるが、頼人はその表情が好きだった。
クセの強い天然パーマで、放置しすぎるとアフロになる。
彼のニックネームは『アニー』だ。
周りは…
もくじ (1章)
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