完結

彼らのいない時間

ヒューマンドラマ・日常系

更新日:2021年11月18日

彼らのいない時間

第1章 (1)「遅れ」

「こころ」の中はいつも空虚だ。自分の心の中をのぞいても、結局は何もない。皮肉なタイトルだ。

 柄谷行人の「こころ」の評論を読みながら、カズは頭の中でしっかりとわかっているつもりだった。漱石の「こころ」に出てくる「先生」は、Kを招き入れることで、「お嬢さん」への恋心に気づく。先生は、自分が認めるKがお嬢さんを好きになるからこそ、急にお嬢さんへの思いに気がつき、行動をする。そして、Kを裏切って、傷つける。
 人間は、他人が求めるものを求め、他人が見向きもしないものは必要としない。だから他人がほしがるものをほしがる。「こころ」の中は常にからっぽで、そして、他人がほしがるものをほしがっている限り、必ず自分…

もくじ (5章)

修正履歴
  • 第1章 (1)「遅れ」 第1章 (1)「遅れ」

    第1章 (1)「遅れ」

    2021年11月18日

  • 第2章 (2)芸術と常識 第2章 (2)芸術と常識

    第2章 (2)芸術と常識

    2021年11月18日

  • 第3章 (3)他者の中の自己 第3章 (3)他者の中の自己

    第3章 (3)他者の中の自己

    2021年11月18日

  • 第4章 (4)それぞれの夜 第4章 (4)それぞれの夜

    第4章 (4)それぞれの夜

    2021年11月18日

  • 第5章 (5)心の中 第5章 (5)心の中

    第5章 (5)心の中

    2021年11月18日

作品情報

高校の友人がそれぞれの道を歩んでいく物語

※この物語は「前夜~見えない月に」という作品を元に短編にしたものです。

物語へのリアクション

お気に入り

0

読書時間

25分

コメント

3

リアクション

17

関連作品

このページの内容について報告する