水晶リング
第1章
友人に誘われて入った『占い小屋』。
元々占いとか信仰心も無いくせに、神社に行くのは割と好きだった。
なので、ここも興味本意で入っただけなのだが…。
中に入ると、案の定胡散臭そうなインテリア的な装飾に包まれた部屋で、先に友人が奥に通され、私はこの待ち合い部屋で二十分くらい待たされた。
しばらくして、放心状態で洗脳されたような表情で出てきた彼女に、声を掛ける間もなく店のスタッフに、奥に引きずり込まれてしまった。
中央に置かれた椅子に座らせられると、向かいに座る占い師が口を開いた。
「貴女は今日、此処に来られてラッキーでしたね。貴女は普段、こういった占いなどを信用しておりませんでしたが、唯一大事にしてなさるも…
もくじ (1章)
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