完結

異世界の入り口

その他

更新日:2021年11月30日

異世界の入り口

第1章

 地方都市の住宅街にあるコンビニは、早朝に来店する人の姿は疎らで、私はレジから離れて奥で雑誌を見ていた。
 しばらくして、道の反対側にあるバス停に通勤の人たちが並び始めた頃に、事件が起きた。冬の朝で、まだ日の出時刻より前だったから、辺りが薄暗かったことを覚えている。
 
 自動ドアが開いた時のいつものメロディーが軽快に流れたと思った瞬間、私は凍った。

「いらっしゃ‥‥‥」

「助けっ‥てください!警察に電話‥‥」

 静寂を切り裂くとは、まさにこの事かと今なら冷静に思えるが、その場に遭遇すると思考が停止し動けなかった。

「え、え、え、え!?」

 あたふたする私に、その人はもう一度言った。

「警察に、電話を‥、家、家で殺さ…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年11月30日

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